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第2話「漆黒」 



「コウちゃん!」
混じり気がなく、暖かな陽だまりのような声が僕の全てを包み込む。
「その呼び方はやめろって言ってるだろ。」
振り向きざまに出来るだけ自然に繕ってみても美沙の顔が見えるだけで、そんな強情が馬鹿らしく思えてくる。

いつも時計台の下で僕たちは待ち合わせをする。 時計台の針は5時を過ぎていた。
8月の暑さは全てのものにまとわりつき、時計台の針でさえもだらしなく時を刻んでいた。

「今日は行きたいとこがあるんだ。」
美沙は沈黙を嫌うかのように唐突に切り出した。しかし、その声にはいつもの暖かさは感じられなかった。

第2話「漆黒」完

暑くなってきました、体調に気をつけて、頑張りましょう。
6.5代目 市橋






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